もう6年たったなあ。
あの年、年始からずっと同じプロジェクトに関わってて、7月の始めにカットオーバーで・・・
ある方面からは「くだらない」とか「ちっとも儲からない」とか言われて、まあ儲からないのはよくないけど、最終的にはきちんと予算内で収まって利益も出たし、僕の中では成功とは言い切れないけど、チャレンジングな仕事だった。
それまで請けたことのない種類の仕事だったから半分やっかみみたいなものもあったのかもしれないけど、そういう意味では少ーしだけ辛かったな。
たぶん、小銭をちゃりちゃり稼いで、チャレンジもせず、かといってそこは手堅く損もせず、周りの顔色を伺いながら出る杭にならぬようにやることができていれば、そんなこともなかったのかな、とは思うけど、あの仕事をしなかったら今の僕も成長していなかっただろうし、その枠の中で適当に収まるような「ただの人」になってたと思う。
その頃に出合った本。
当時は、顧客満足なんて考えたこともなかったし、もちろんニーズがどうとかなんて思ってもみなかった。ただ、お客さんが何かを欲しい、というまで待ってるような仕事をしていた。
そんなだから、仕事をしてても、ある程度の成績を上げていても、何か足りないような気がしてたんだ。
役に立てていない・・・
結局、そんな感じだった。
今は努めてお客さんの埋めたい空白が何なのか、それを埋めてあげられる仕事は何なのか、日々考えながらやってるけど、それはこの本に出会ったから考えるようになったことなんだ。
当時はそんなに意識はしていなかった。でも、今思えばこの本と出会ったことが始まりだったと思う。
英語の"want"は“足りない”というのがもともとの意味らしい。だから、「足りない=欲しい」ということらしい。
そういう空白を埋めてあげられるような仕事をしようと思う。
ボタンホールを直すだけでなく、思いもよらない素敵なボタンも付けてあげられるような。
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